2021年7月19日に開かれた横綱審議委員会で、照ノ富士の横綱推薦が委員の満場一致で決定し、これによって理事会で決定し、第73代横綱・照ノ富士春雄が誕生した。
横綱の誕生は、稀勢の里以来4年ぶりであり、モンゴル出身横綱は鶴竜以来7年ぶり5人目の誕生となる。
理事会の終了後、協会の使者2名が照ノ富士の元を訪れ、「昇進伝達式」が行われる。地方場所後は地方で行われることも多いが、今回は巡業が中止となっているため、東京の伊勢ヶ濱部屋での伝達となるはずだ。
実は、1981年の7月21日には、横綱・千代の富士が誕生している。
千代の富士は1年の間に関脇、大関、横綱で優勝を遂げており、同じ日に横綱になった照ノ富士は9月・11月場所に優勝しその記録を上回った。
照ノ富士が、一度大関に上り詰めてから度重なる怪我と病気で序二段まで陥落し、そこから這い上がって大関に返り咲いたことは誰もが知ることだと思う。
本当に信じられない復活劇であり、本人はもとより親方や周りの人々、ファンの力も得て、ついに横綱を手にすることになる。
かつての関取時代は横柄な態度や言葉遣いなど、若さ故か傲岸不遜な態度が見られたが、地獄を見たのちの照ノ富士は、人間的にもずいぶん大きな成長を遂げたようだ。
今場所もただひとり全勝を続けており、十度目の幕内最高優勝が期待されている。