完全試合とは、野球やソフトボールで、相手チームの打者を一度も出塁させずに勝利するという投手の記録である。
大リーグの長い歴史の中でも23度しか達成されておらず、日本のプロ野球でも16度記録されているだけである。
そう、昨年4月10日にロッテの佐々木朗希投手が記録した、あれだ。
ランディ・ジョンソンは、サイ・ヤング賞を5度も獲得した左腕投手。22年に及ぶMLB選手生活で、通算奪三振率10.6という信じられない記録を残している。9イニング投げると、10.6個の三振を奪う計算だ。
そのランディが完全試合を達成したのは、2004年5月18日。
アリゾナ・ダイヤモンドバックスの先発投手として登板し、アトランタ・ブレーブスを相手に13奪三振での達成だったが、この時のランディの年齢は40歳8か月、サイ・ヤングの37歳1か月を100年ぶりに更新する史上最年長記録となった。
208cmの長身からスリークォーター気味に投げ下ろす速球は、最速164キロと言われており、2種類のスライダーとスプリッター、ツーシームで打者を翻弄した。長髪と髭も似合っていた。
ちなみに、2001年のオープン戦での出来事だが、そのランディの剛速球を飛んできた鳩がまともに食らうという出来事があり、その動画は今も見ることができる。
ちなみに、佐々木朗希の前のNPBの完全試合は、1994年の槙原寛己投手(巨人)だったのだが、その日も5月18日だった。