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  旅の日
Rakza MAGAZINE

旅の日

2023.05.16
編集長の独り言
田中 尚雅

1689年5月16日、松尾芭蕉が「おくの細道」の旅へ出た。

日本旅のペンクラブが「せわしない現代生活の中で『旅の心』を大切にし、旅のあり方を考えなおす日」として制定した。

「旅」とは、本来はゆっくりと土地を巡ることなのだとは思うが、現代では早さや利便性ばかりを求めてしまいがち。

芭蕉と弟子の曾良の旅は、隅田川から日光街道を北へ進み、下野、陸奥、出羽、越後、加賀、越前など全行程はおよそ600里(約2400km)にも及んだ。

この度に2年という時間を費やした。

この旅の途中、多くの名句が生まれている。

「夏草や兵どもが夢の跡」    岩手県平泉町

「閑さや岩にしみ入る蝉の声」  山形県立石寺

「五月雨をあつめて早し最上川」 山形県大石田町

「象潟や雨に西施がねぶの花」  秋田県象潟町

「荒海や佐渡によこたふ天河」  新潟県出雲崎町

いつか、芭蕉が巡った土地をゆっくりと歩いてみたいと思う67歳になったの僕である。

「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」

田中 尚雅
Naomasa Tanaka
クリエイティブ部門を担当する田中尚雅です。MAGAZINの編集長でもあります。
社会が幸福になるには、それを構成する一人ひとりの幸福こそが必須です。 そのために、あらゆる方法で人と伴走したいと考えています。
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