#2 「ぐれいと」
素人以上玄人未満で、“ぐれいと”。
半分洒落のような命名だが、結構本気だ。
誰でもが自分の好きを極め、得意にする。それをみんなに披露する。これがRak-ichiのコンセプトだ。軽い気持ちで始めるが、ハマって極める内に素人の域を超えてくる。当然、ちょっと誰かに見せてみたくなる。
いずれ極め切ったら仕事になるかもしれないが、まあ今のところそこまでは、、、
これがぐれいとだ。1人でも多くのぐれいとさんを世に送り出したい。
さて、では自分だ。
正直にいうと、僕は無趣味だ。今まで色々やってきたのだが、あなたの趣味はと聞かれて明確に答えられるものがない。
僕は何が好きなんだろう?何に取り組んでいるときに一番自分らしさを感じるのだろう?よくわからない。
その点相棒の田中は、実に多趣味だ。音楽、江戸文化研究、文章を書くこと、人と会って話を聞くこと、その延長線上のサロン梁山泊の運営、どれをとっても素人の域を超えている。素人以上玄人未満、まさに“ぐれいと”の百貨店状態だ。
浜田も週末木こりで、煙突掃除人。学生時代から続けている自転車ではレースで優勝経験もある。筋金入りのガジェットフェチ。
新井は生花を楽しみ、パンも焼く。自分より大きなコントラバスをオーケストラで弾いていたこともある。
みんな立派なぐれいとだ。
どうしたものか。思案する日々が続いている。