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  「ウラBTTB」がインスト初のチャート1位になった日
Rakza MAGAZINE

「ウラBTTB」がインスト初のチャート1位になった日

2024.06.28
編集長の独り言
田中 尚雅

1999年6月28日、坂本龍一のマキシシングル「ウラBTTB」がインストゥルメンタルのシングルとして初めて、週間のオリコンチャート1位を記録した。

メインの楽曲は「energy flow」、リゲインのCMとしても使われ大ヒットした。その切なくも美しい旋律は、今もすべての人の心を撃つ。

さらに「put your hands up(piano version)」、TBSの「筑紫哲也NEWS23」のテーマソング(1997年9月から2005年まで使われた)として作られた曲のピアノバージョン。

「鉄道員(piano version)」、映画「鉄道員(ぽっぽや)」のテーマのインストゥルメンタル。映画では龍一の娘・坂本美雨が歌唱しているピアノバージョンが収録されている。

「戦場のメリークリスマス」、「ラストエンペラー」など、映画音楽でも世界的な作曲家である坂本龍一だが、このミニアルバムは僕にとっての宝物だ。

坂本龍一は2014年7月に中喉頭癌であることを発表。闘病しながら活動を続けていたが、2021年には直腸癌および転移巣の手術を受けた。

しかしその後も両肺に転移した癌の摘出手術を受け闘っていたが、今年3月28日死去した。71歳だった。

「イエロー・マジック・オーケストラ」時代からの音楽仲間、高橋幸宏がつけた「教授」というニックネームは秀逸だった。

あの姿はもうない。

田中 尚雅
Naomasa Tanaka
クリエイティブ部門を担当する田中尚雅です。MAGAZINの編集長でもあります。
社会が幸福になるには、それを構成する一人ひとりの幸福こそが必須です。 そのために、あらゆる方法で人と伴走したいと考えています。
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