1999年6月28日、坂本龍一のマキシシングル「ウラBTTB」がインストゥルメンタルのシングルとして初めて、週間のオリコンチャート1位を記録した。
メインの楽曲は「energy flow」、リゲインのCMとしても使われ大ヒットした。その切なくも美しい旋律は、今もすべての人の心を撃つ。
さらに「put your hands up(piano version)」、TBSの「筑紫哲也NEWS23」のテーマソング(1997年9月から2005年まで使われた)として作られた曲のピアノバージョン。
「鉄道員(piano version)」、映画「鉄道員(ぽっぽや)」のテーマのインストゥルメンタル。映画では龍一の娘・坂本美雨が歌唱しているピアノバージョンが収録されている。
「戦場のメリークリスマス」、「ラストエンペラー」など、映画音楽でも世界的な作曲家である坂本龍一だが、このミニアルバムは僕にとっての宝物だ。
坂本龍一は2014年7月に中喉頭癌であることを発表。闘病しながら活動を続けていたが、2021年には直腸癌および転移巣の手術を受けた。
しかしその後も両肺に転移した癌の摘出手術を受け闘っていたが、今年3月28日死去した。71歳だった。
「イエロー・マジック・オーケストラ」時代からの音楽仲間、高橋幸宏がつけた「教授」というニックネームは秀逸だった。
あの姿はもうない。