1911年12月14日、ノルウェーの探検家ロアルド・アムンゼンは4人の隊員と共に、世界で初めて南極点に到達した。
113年前の物語だ。
南極点到達は、アムンゼン隊と同様にイギリス官軍大佐ロバート・スコット隊が競って目指していた。
その中、10月20日にアムンゼンは南極のフライムハイム基地を出発。4台の犬ぞりを1台あたり13頭、合計52頭に引かせて大陸横断を開始した。
そして、2か月近くの時間を要し、12月14日に人類で初めて南極点到達を果たした。これはスコット隊よりも約1か月早い到着であった。
アムンゼン隊は帰路も順調で、ひとりの犠牲者も出さずに翌年1月25日にフライトハイム基地に帰還した。しかし、スコット隊は帰路に遭難し、パーティ全員が死亡した。
アムンゼンとスコットの探検に敬意を評し、1956年にアメリカが建設した南極観測基地は「アムンゼン・スコット基地」と名付けられた。