#1 「僕たちの思い」
Rakzaと言う会社を始めた。秋にはRak-ichiというサービスも開始する予定だ。お察しの通り“楽市楽座”だ。僕らが意図したのは『才能のフリーマーケット』。誰でもが自分の好きや得意を世に出すことのできる場を作りたい。
ひとには誰でも隠された才能があるものだ、それを実感した経験がある。
障害を持ち長らく自宅療養していた伯父がいた。その伯父が老人ホームに入った。伯父が入居した老人ホームでは入居者のために様々なイベントやプログラムが用意されていたのだが、そこで伯父には絵の才能があることが分かった。とても優しい、色彩豊かな絵を伯父は描いた。確かに小学生の頃は絵が大好きだったと、後になって本人も家族も思い出すのだが、実に60年以上にわたって伯父の絵の才能は埋もれていたことになる。
隠れた才能は何も過去だけにあるのではない。食わず嫌いでやっていなかったことがひょんなことで趣味になる、友達に連れられていった習い事で、かえって自分に才能があることがわかる(あ、これは落語のあくび指南の話しだ)。
僕らはもっと好きに正直になっていい。自分の可能性を信じていい。いろいろ試してみればいい。そんな思いから僕らはRak-Ichi/Rakzaを開始した。誰でもが自らの才能を思う存分楽しめる、そんな場にしていきたい。