1985年11月2日、プロ野球日本シリーズで阪神タイガースは西武ライオンズを破り、2リーグ制になって初の日本一になった。
この年は、4月17日の甲子園での巨人戦で、バース 、掛布、岡田が槇原寛己からバックスクリーン3連発を放ち勢いづいた。池田、ゲイル、伊藤、工藤、仲田の先発陣も充実。キャッチャーの木戸、真弓、佐野、平田、北村、弘田、吉武が躍動した。
8月12日に発生した日本航空123便の墜落事故で中埜肇球団社長が犠牲になったこともあり、夏のロードでは6連敗を喫し首位を陥落。
しかし、粘り強く勝を重ね、中西清起、福間納、山本和行のリリーフ陣も大車輪の活躍を見せた。
そして21年ぶりのリーグ優勝を遂げ、3勝2敗で迎えた日本シリーズ第6戦は、移籍してきた長崎、真弓、掛布がシリーズ2号を放ち、ゲールが締めた。
祝勝会では、吉田義男監督がビールを浴び、川藤が吠えた。
球団初の三冠王、バースはシリーズのMVPも獲得した。
とにかくこの年は、そしてこの日は、阪神ターガースにとって特別な日となった。
昨年は11月5日に日本一を決めたタイガースだが、その日に変わることはなかった。