1607年2月20日、出雲の阿国が江戸城で徳川家康や諸大名の前で、初めて歌舞伎踊りを披露した。それを由来に、2月20日は「歌舞伎の日」となった。
それを遡ること4年、京都四条河原で阿国は歌舞伎踊りを始めたといわれている。四条大橋を東に渡った川端通りに、出雲の阿国の像がある。
京都・南座の斜め向かいの位置にあたる。
歌舞伎という言葉の由来は「傾く(かぶく)」だと言われている。戦国から江戸時代にかけて、今日で流行した派手な衣装や一風変わった異形を好むものたちであり、「かぶき者」とも言われた。
京都には南座があるが、出雲の阿国が京四条河原でかぶき踊りを始めたことに由来する由緒正しい劇場である。
それでいながら「伝統的な古典芸能」から「新たなライブエンタテインメント」まで、年間を通して幅広い文化を国内外に発信する劇場を目指しており、その意味では歌舞伎発祥からの想いを伝えている場所であり続けているのだろう。