昔から、芸事は6歳の6月6日から始めるのが良いとされており、この日は「稽古始めの日」や「初稽古」とされ、そのことから「楽器の日」、「いけばなの日」、「邦楽の日」などに制定されている。
そもそもは、室町時代に能を大成させた世阿弥の「風姿花伝」に、習い事を始めるのは数え七歳(つまり満六歳)が良いとされていることに由来するようだ。
さらに江戸時代になり、歌舞伎の世界にもこうした考え方が反映され、しかも「六歳の六月六日」という語感のいい台詞によって定着した。
もうひとつ、手の指を折って数を数えるとき、親指から順に折っていくと、6の時は小指が立つ形になる。そのことから、「子どもの自立」ということに繋がったという説もある。
何かを始めるなら、今日がいい。