世界で初めての料理番組がスタートしたのは、1937年1月21日、イギリス・BBCテレビの「クックズ・ナイト・アウト」という番組だった。
1937年といえば昭和12年で、その時イギリスではすでにテレビ放送が始まっていたことにまずは驚く。
テレビ放送開始が1935年なので、テレビ放送と料理番組の濃密な関係がわかるというものだ。
日本の料理番組で有名なのは「キユーピー3分クッキング」。しかし、この番組、CBCテレビ版と、日本テレビ版のふたつが放送されている。
CBC版は1962年12月2日放送開始、日本テレビ版は翌63年1月21日で、世界最古の料理番組と同じ日なのだ。まさに、今日は「料理番組の日」に相応しい。
現在の料理番組はほとんどが録画番組だが、当時は当然のように生放送だった。その舞台裏は戦争であったと思うし、そんな話をつい最近にも聞いた。
キューピーは、日本の料理番組を支えてきた企業だと思う。
この番組も、もう還暦を過ぎていることになる。
今も多くの料理番組や料理関連番組がテレビでは放送されている。
日々の情報と毎日の献立、という関連性やテレビとの親和性を考えてみるのも面白いかも知れない。
そうそう、番組の企画と、料理を作る作業って実は似ている。と、僕は思っている。