1986年1月28日、アメリカのスペースシャトル「チャレンジャー」は、打ち上げのわずか73秒後に爆発し、乗組員7人全員が死亡した。
原因は、発射当日の異常な低温によって固体ロケットの下部の結合部の破損で、そこから漏れた燃焼ガスが外部燃料タンクに引火したためだ。
乗組員の中には、初めて普通の市民から選ばれた高校教師クリスタ・マコーリフ飛行士や、初のアジア系ハワイ出身の日系人エリソン・オニヅカ飛行士が含まれていた。
1990年に発刊された大江健三郎の小説「治療塔」に、この事件が「宇宙意思からの警告」と表現されていたことから、この日は「宇宙からの警告の日」と制定されるに至った。
この事故を受け、NASA(アメリカ航空宇宙局)は、安全管理のあり方を問題視し、2年8か月もの間スペースシャトル計画を凍結するが、2003年2月2日、スペースシャトル「コロンビア」が地上帰還直前に空中分解した事故があったことも、忘れてはならない。