1927年12月30日、日本初の地下鉄(現在の東京メトロ銀座線)が開業した。上野と浅草を結ぶ2.2kmの区間、あんぱん1個2銭の時代に、運賃は10銭だった。アジア初の地下鉄でもあり、連日大人気となり、2時間待ちもあったという。
昭和初期に地下鉄が開通していたという事実は、実はあまり認識がなかった。
浅田次郎の「地下鉄(メトロ)に乗って」を読み、映画を見て、初めて知ったことだった。
東京に初めて出て来た時、地下鉄銀座線に乗り、地下鉄なのに地上に出て高架を走ることで東京の起伏を感じることができて面白かったことを覚えている。銀座線はパンタグラフがなく、時折車内灯が消えるのも独特だった。
通常、鉄道の路線は、東京駅へ向かう線を「上り線」その逆を「下り線」というが、東京の地下鉄はループ型になる路線もあり判断が難しい。
そのため、起点を出る線を「A線」、終点から起点に向かう線を「B線」と呼んでいる。銀座線の場合は、浅草から渋谷に向かう線が「A線」ということになる。
銀座線に乗って、外苑前まで行くのが好きだったな。