1958年8月3日、アメリカ海軍の世界初の原子力潜水艦・ノーチラスが潜航状態で初めて北極点を通過することに成功した。その時に打電された信号「ノーチラス、北90度」が有名である。
ノーチラスは1954年に就役、その年の12月30日、ノーチラスの原子炉は初めて臨界に達し、翌年1月17日に史上初めての原子力を使った運転に成功した。その時の電文は「本艦、原子力にて航行中」だった。
「ノーチラス」は、水夫とか船舶という意味のギリシャ語。
フランス海軍やイギリス海軍も、軍艦や駆逐艦、潜水艦にその名前をつけたことがある。
1870年にジュール・ヴェルヌが発表した小説「海底二万里」のなかに出てくる潜水艦も、ノーチラス号だ。
日本では、1963年から少年サンデーで「サブマリン707」という漫画が連載されていて、また翌64年からアメリカで「原子力潜水艦シービュー号」放送された。
小学生の頃、海上自衛隊の舞鶴基地で、一度係留中の潜水艦に乗せてもらったことがある。それまでは憧れだったが、あの閉塞感の中で長時間過ごすのは無理だと思った。