1809年の9月23日のこと、イギリス人のフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが、軸の中にインクを貯蔵できる筆記具を考案し、特許を取得した。
英語では、Fountain penと呼ばれている。まさに泉のようにインクが湧き出したのだろう。
当時は、ペン先からバルブでインクを吸い上げる物だったが、インク漏れなどの問題があり、それを解決したのでアメリカ人のルイス・エドソン・ウォーターマンで、1884年に毛細管現象でペン先にインクを送る仕組みを発明した。
写真は芸術的な美しさを持つヲーターマンのペン先
僕が万年筆を使い始めたのは高校の頃で、今はわからないが当時の早稲田大学の入学試験は万年筆かボールペンしか使えなかったことに由来している。
かつては筆圧の強さから、よくペン先を破損してしまったが、現在は安価な物も手に入りやすく、数本を使い分けている。
万年筆で思い出す映画は、「Closed Note」だろう。
教員を目指す学生・堀井香恵(沢尻エリカ)が万年筆の専門店でアルバイトをしていて、画家の石飛リュウ(伊勢谷友介)が理想の万年筆を探し求めて買いに来るシーンは印象的だった。
原作・雫井脩介 監督・行定勲 他に竹内結子、板谷由夏、田中哲司などが出演。2007年
ちょっと不思議なこの物語、今夜あたり、あらためて見直してみたい。
まあ入院中は無理だけどね!