11世紀初頭、つまり1000年ほど前、イタリアの音楽教師グイード・ダレッツィオが、音階とそれを記録する楽譜の原型を作った。
それまでは暗記によって曲を覚えていたのだが、四線上(のちに五線紙となる)に音符を並べる楽譜の原型をつくり、しかも音階に「ド、レ、ミ」という名前をつけたのだ。
音階の名前の元は「聖ヨハネ賛歌」という讃美歌だった。
この歌は各節が一音階ずつ上がるため、それぞれの歌詞の頭文字をとって、「Ut Re Mi Fa Sol La」とした。後にUtの発音が難しいために「主」を表すDominusのDoに変更され、さらにSiが加えられたという。
「聖ヨハネ賛歌」で歌われる、洗礼者ヨハネの誕生日が6月24日であることから、この日が「ドレミの日」となった。
日本語では「ドレミファソラシド」が「ハニホヘトイロハ」と呼ばれたが、今も音楽の授業では習うのだろうか?
習わないとト音記号も「トリプルクリフ」「ジークリフ」と呼ばざるを得なくなるが。
マリア・ライナー先生(ジュリー・アンドリュース)が、映画「サウンド・オブ・ミュージック」で「ドレミの歌」を歌ったのが1965年。
ペギー葉山がブロードウェーでこのミュージカルを見て、レコードにしたのはそれより3年も早い1962年のことだった。