1890年の今日、前年に発布された大日本帝国憲法を受けて初の「帝国議会」が開会された。
明治天皇の親臨のもと開院式が行われ、「朕貴族院及衆議院ノ各員ニ告ク」との勅語が下賜され、これに対し両院はそれぞれ奉答文を奉呈したという。
議事堂はこの日に合わせて完成していたが、翌年1月に消失してしまったため、やむを得ず現在の帝国ホテルの隣にあった鹿鳴館を「貴族院」、虎ノ門の工部大学校(現在の東大工学部の前身)を「衆議院」にしてその場をしのいだという。
憲法第41条では、「国会は、国権の最高機関であって、国の、唯一の立法機関である」とあり、議会制民主主義の根幹を担うものであるが、昨今の国会内での議論と呼べないような議論があることを考えると、今一度、この日の意味を真剣に考えたいと思う。