1964年7月24日、青林堂が「月刊漫画ガロ」を創刊した。
貸本漫画の出版などをしていた編集者の長井勝一と、漫画家の白土三平の思いが結実した雑誌であり、白土の「カムイ外伝」、水木しげるの「鬼太郎夜話」が中心だった。
当時の漫画は、まだまだ子どものものという認識が強かったが、「ガロ」は学生や大人に向けた雑誌であり、漫画と区別する意味合いもあり劇画という言葉ができた。
劇画という言葉は、漫画家で編集者でもあった辰巳ヨシヒロが生み出した言葉であり、「ガロ」創刊以降劇画ブームを生み出す。
そのことにちなみ、この日は「劇画の日」となった。
つげ義春の「ねじ式」、永島慎二の「フーテン」、滝田ゆうの「寺島町奇譚」などの読み応えのある名作を多く生んだ。
「ガロ」は内紛などもあり、1997年に休刊しその役目を終えたが、今も日本の漫画史に残る雑誌であった。