1962年6月15日に発表された、Billboard Hot 100で坂本九の「上を向いて歩こう」が第1位となり、そのまま4週連続1位の大ヒットとなった。
日本でのリリースは1961年10月15日。作詞永六輔、作曲は中村八大、歌唱坂本九の六八九トリオ。
日本出身者としては、唯一のHot 100週間1位を記録した楽曲である。
アメリカで、この歌のタイトルが「SUKIYAKI」となったのは、イギリスのトランペッター、ケニー・ポールがインストメンタルとしてリリースする際、唯一知っていた日本語のタイトルをつけたからだと言われている。
中村八大は、坂本九を初めて見た際「明るい坊やだけど、その奥に悲しみがある」と感じたという。
そこで坂本九にこの曲を作り自身のリサイタルで歌わせるのだが、もともと歌い出しは楽譜上、表の拍で始まるはずが、坂本九は裏拍で歌い出したそうだ。
しかも、聞こえた歌詞は「ウヘホムフヒテ」であり、作詞の永六輔も「絶対にヒットしない」と言ったそうだ。
しかし、その歌が日本をはじめ世界中でヒットしたのだから、わからないものである。
坂本九は1985年8月12日、航空機事故のため43歳で死亡した。
あの日航機ジャンボジェット墜落事故である。