1995年6月10日、全国の路面電車を持つ自治体が、広島で「第2回路面電車サミット」を開催し、「ろ(6)でん(10)」という語呂合わせもあり、この日を「路面電車の日」と制定した。
路面電車とは、主に都市内の道路上に敷設された鉄道を指し、道路上の安全地帯や歩道から車両に乗降するものを言う。
元々は都市内の馬車鉄道として生まれ、1840年代には欧米各地に広がった。
日本でも、かつては北海道から沖縄まで各地を走っていた路面電車だが、現在は札幌市、函館市、宇都宮市、東京都、富山市、高岡市、福井市、豊橋市、大津市、京都市、大阪市、堺市、岡山市、広島市、松山市、高知市、長崎市、熊本市、鹿児島市でしか見ることはできない。
僕にとっては、東京の都電荒川線、京都の嵐電と叡電を今も時々利用する。
決して利便性やスピードを競うわけではなく、都市の中に静かに溶け込んでいる風情は、ずっと残したい街の情景だ。
写真は、北海道函館市の「ハイカラ号」