僕が日本テレビに入りたいと思った原点に、この番組の影響があったのは確かだ。
第1期の放送だけでも61年から72年までの全591回に及び、一世を風靡する番組となった。
日本テレビと渡辺プロダクションの制作であり、ザ・ピーナッツ、ハナ肇とクレージーキャッツを中心とした歌あり、コントあり、トークありのバラエティ番組で子ども心にも楽しく見ていた覚えがある。
牛乳石鹸の一社提供であり、そのために「シャボン玉」がタイトルになり、番組冒頭には乳牛の鳴き声が入るなどスポンサーへの配慮もあったが、それを逆にギャグにしてしまった力があった。
それもそのはず、構成陣には青島幸男、前田武彦、塚田茂、河野洋、はかま満緒など、錚々たるメンバーが名を連ねている。
植木等の「お呼びでない」のコント、ハナとピーナッツの「おとっつぁん、おかゆができたわよ」のシーン、「スターダスト」を歌うピーナッツにハナが肘鉄をくらうエンディング、どれもが洗練されていて夢があった。
渋る牛乳石鹸を口説き落とした電通の堀貞一郎(ほりてい)の名前から、「ホリデー」と命名した牛乳石鹸社長の宮崎寅四郎の心意気が、古き良き時代のテレビの「夢」を見事に表現している。