語呂合わせの記念日は好きではないが、コロッケのことを書きたくて、この記念日を採用する。
「コ(5) ロ(6) ッケ」の日、という訳だ。
コロッケは、トンカツ、カレーライスとともに「大正の三代洋食」または「日本の三代洋食」と呼ばれるほど、普及した料理のひとつだ。
そのルーツはフランス料理の「クロケット」だとされるが、今の日本では完全に肉屋の惣菜から高級洋食店にいたるまで、「コロッケ」という独自の料理として完成している。
肉屋の店先で売られているコロッケも美味いが、コロッケパンも、立ち食い蕎麦屋のコロッケそばも、昨日の残りを甘辛く煮たおふくろのコロッケ煮も美味い。
ただ、ちゃんとした洋食屋では何となく副食扱いなのが少し悲しい。
大正時代に大流行した笑劇「ドッチャダンネ」の中の楽曲「コロッケの唄」(益田太郎冠者作詞)は僕の母方の祖父の持ち歌だったし、子どもたちが小さい時に一緒に見ていた「キテレツ大百科」のオープニングソング「お料理行進曲」は、コロッケの調理方法が歌詞だった。
勝手な見解ではあるが、コロッケは昭和時代に子どもだった人たちのソウルフードだと思う。
今日は絶対に、商店街でコロッケを買おう!