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  10点満点の日
Rakza MAGAZINE

10点満点の日

2024.07.18
編集長の独り言
田中 尚雅

1976年7月18日、モントリオールオリンピックの女子体操で、ルーマニアのナディア・コマネチが段違い平行棒と平均台の競技で、近代オリンピック史上始めての10点満点を記録した。

その後も、合計7回の10点満点を出している。

コマネチは史上最年少での個人総合優勝を果たし、その純白のレオタードから「白い妖精」と呼ばれた。

もともと、体操競技で満点が出ることは想定されておらず、この時も点数の掲示板には1.00点としか表示されなかった。

その後も、1984年のロサンゼルスオリンピックで森末慎二が種目別の鉄棒で10点満点を出したこともあり、何度も記録としては残っている。しかし、採点基準の見直しなどもあり、今はオリンピックなどの国際競技で10点満点を見ることはほとんど無くなった。

満点というのは、目標ではあっても実際に到達するものではない、ということかもしれない。

それにしても、あの日のコマネチの姿は、今も脳裏に蘇る。

田中 尚雅
Naomasa Tanaka
クリエイティブ部門を担当する田中尚雅です。MAGAZINの編集長でもあります。
社会が幸福になるには、それを構成する一人ひとりの幸福こそが必須です。 そのために、あらゆる方法で人と伴走したいと考えています。
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