西暦930年6月26日の午後、平安京内裏の清涼殿に落雷があり、大納言藤原清貫らが即死した。
この年、平安京では日照りが続き、公卿たちが雨乞いを相談していた時の出来事だという。
この落雷は、左遷され太宰府で命を落とした菅原道真の祟りであると信じられ、道真の学者としての名誉を回復し、雷の神「天神」として祀られることにもつながった。
今月10日夕刻、韓国の人気サーフスポット襄陽(ヤンヤン)群のビーチで、サーファーや六人が雷に打たれ30代の男性が死亡する事故が起きている。
高い建物が何もない海上では、船やサーファーが落雷の標的になる。
海に落ちた雷は、海面で四方八方にあっという間に分散されるので、水面は関電の恐れがあるのだ。
この時期、実に落雷の事故が多く、特にグラウンドやゴルフ場、海などは危険であり、建物や乗り物の中に逃げ込むしか安全な場所はない。
日本では7月にもっとも落雷事故が多いとのこと。木の下などに避難しても即撃雷(直撃ではなく樹木などに落雷し付近に再放電する雷撃)にやられることもあるので注意が必要だ。