1945年8月9日午前11時02分、米軍のB29爆撃機「グレート・アーティスト」が。長崎市上空で原子爆弾「ファットマン」を投下した。
長崎市の当時の人口は推定24万人、このうち約7万4千人が死亡し、多くの家屋が失われた。
広島平和記念日と同様、日本人にとってはもちろん、世界中の人が忘れてはならない日である。
写真は、「焼き場に立つ少年」。米海兵隊の写真家ジョー・オダネルが撮影した。真っ直ぐに立つ少年は、目を閉じた幼児を背負っている。この幼児はすでに息を引き取っており、少年は火葬の順番を待っている。
この写真は長く封印されていたが、2007年に長崎県美術館で展示された。のちに2017年、ローマ教皇フランシスコが、この写真を「戦争がもたらすもの」という言葉と署名を添えて、世界の教会に配布した。
ジョー・オダネルは、2007年にテネシー州ナッシュビルで生涯を終える。その命日は奇しくも8月9日だった。