1890年の今日、前年に発布された大日本帝国憲法を受けて初の「帝国議会」が開会された。
明治天皇の親臨のもと開院式が行われ、「朕貴族院及衆議院ノ各員ニ告ク」との勅語が下賜され、これに対し両院はそれぞれ奉答文を奉呈したという。
帝国議会は国民から選挙で選ばれた議員で構成された衆議院と、公選制ではなく皇族・華族・勅選議員・多額納税者などの特権階層の議員で構成された貴族院の二院制だった。
しかも当時の選挙権は、直接国税15円以上を納める25歳以上の男子だけに与えられていた。
そのため、投票資格を持つものは総人口の1.14%に限られていた。
この帝国議会は、1947年3月に解散された第92回議会をもって終了し、この年の5月3日に新憲法が成立し、貴族院は廃止となり、現在の参議院が誕生した。
現代史の大きな1ページを担う記念日である。