毎年5月12日は看護の日。
国際ナースデー、ナイチンゲールの日、とも呼ばれている。
「近代看護教育の母」であるフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんで制定された日で、『看護の心や、助け合いの心を老若男女を問わず、国民一人ひとりが分かち合うことが必要であると考え、そうした心を育むきっかけとなるようにと願う』日とされている。
昨年はナイチンゲール生誕200年の記念の日で、世界中で多くのイベントも行われたが、今年もまた昨年以上に看護に携わる人に感謝したい日でもある。
何事もない日、健康で傷病に不安のない日には、看護の必要性を感じないかもしれないが、看護や医療に関わる多くの人の不断の努力の上に、我々の日常があることを決して忘れてはならない。
直接関係はないが、ナースの世界では「戴帽式」というものがある。
ナースを志す学生たちが、初めての病院実習に臨む直前に、一人一人にナースキャップを与え、学生たちがナイチンゲール像から灯りを受け取り、その灯りの中でナイチンゲール誓詞を朗読するものである。
とても静謐で美しい儀式である。