2001年2月10日8時25分(日本時間)、ハワイのオアフ島沖で、愛媛県宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」が、浮上してきたアメリカ海軍の原子力潜水艦「グリーンビル」に衝突され沈没した。
乗務員35人のうち、えひめ丸に取り残された教員5人と生徒4人が死亡。また救出されたうち9人がPTSDと診断された。
あり得ない、悲惨な事故だった。
2003年、全国水産高校長協会がこの日を「海の安全祈念日」に制定し、この日は全戸刻の水産系高校で、追悼と安全祈念のため、黙祷が捧げられる。
当時、グリーンビルはソナーなどでえひめ丸には気付いていたのだが、何故か民間人16人が乗船しており、その対応もあって事故が起こったと考えられることとなり、大きな問題となった。
緊急浮上は、その民間人に体験させるためだったという噂も流れた。
また、事故当日、休暇でゴルフをしていた森喜朗首相は、事故の一報後もゴルフ場にとどまり、そのこともまた大問題となり、のちに内閣総理大臣を辞任した。
この事故は、絶対に風化させてはならない我々の教訓である。
そして、海の安全を祈りたい。