沖田総司は新選組一番隊長であり、天才剣士とされ、慶應4年5月30日に肺結核のために没した。生年が確かではなく、没時年齢については、24歳から27歳までの説がある。
天然理心流道場・試衛館の塾頭を務め、北辰一刀流の名許皆伝も得ていたという。
新選組では局長の近藤勇を兄のように慕い、行動をともにした。
しかし、池田屋事件やその後に肺結核を発症し、鳥羽・伏見の戦い以降には参加が叶わなかった。
幕府の医師・松本良順により、江戸に匿われていたとされるが、近藤勇の斬首による死を知ることもないまま、病に倒れた。
小説や映画などフィクションでは、剣の達人、明朗な性格、肺結核が不可欠の要素となっているが、実は細かな部分の記録が少なく、作られた人物設定であることも多い。
多くの役者が沖田総士を演じているが、岡田准一が土方歳三を演じる「燃えよ!剣」で沖田総司を演じる山田涼介は、その儚さがとても美しく、沖田の実像に迫っていると感じた。