1969年7月20日、アポロ11号は月の「静かの海」に着陸し、人類は初めて月面に降り立った。
中学1年だった僕は、日本時間の21日午前11時56分のアームストロング船長の月面への第一歩を生で見た記憶があるのだが、学校で見たのだろうか?
そして有名なあの言葉、「これは人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍だ」を聞いた。いや、字幕で読んだのだったか?
NHKの特別番組「アポロ11号月着陸」は、21日0時から13時間にわたって放送され、着陸に成功した瞬間の視聴率は68.3%だったという記録が残っている。実況を担当した元NHKアナウンサーの鈴木健二は、「飛行士の第一声は永遠に残る世界的遺産だ。それを邪魔してはいけないと感じた。中継では淡々と船長の声だけが流れた。自分では最高のアナウンスだったと思っている」と言った。また、同時通訳の西山千も一躍有名人になった。
この一年後、大阪万博に月の石がやってきた。長時間並んで見たけれど、感動はなかったな。
あれからもう半世紀が経つ、一般人も月に行ける日が近いと思ったが、まだまだ月は遠い。そして、月は見るだけでいいと思うようになった。