第二次世界大戦後、サンフランシスコ平和条約に調印しなかったソ連と国交を回復するため、鳩山内閣は熱心に交渉を重ねてきた。
そして1956年10月21日、鳩山一郎首相、河野一郎農林大臣を含む随行団がモスクワを訪問し、ソヴィエトのニコライ・ブルガーニン首相、ニキータ・フルシチョフ共産党第一書記らと共同宣言に調印し、日本とソヴィエト連合の国交は回復した。
これによって、日ソ間の戦争状態は集結し、それまでソ連の拒否権行使によって実現しなかった日本の国際連合加盟が認められた。
ただし、平和条約には至らず、領土問題は課題として残り、今も合意は見ていない。
この年は僕の生まれた年で、この歴史を学んだ時、まだこの年が戦後であったことを痛感したのを覚えている。