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  日々一献#7
Rakza MAGAZINE

日々一献#7

2020.09.10
DIARY
野田 稔

#7  星空に乾杯

小さい頃から「空」に関するものが好きだった。星とか鳥とか飛行機とか、上にある物を見上げてきた。

中でも星は大好きで、ブラックホールの謎なんていう番組があると、迷わず録画してしまう。実際の星空を眺めるのも好きで、大人になっても星空を眺めていると時の経つのを忘れる。

この夏、とうとう天体望遠鏡を手に入れた。

少々変わった代物で、高感度のCCDによって微弱な光を増幅することで、本来なら直接見ることのできない星雲や星団の像を写真に撮ることなく見ることができる。

天体望遠鏡というよりも、むしろでかいデジタルカメラ、と呼んだ方が良いかもしれない。

まあ、なんにしてもいささか値は張ったが、趣味の玩具としては悪くない買い物だったと納得している。

その、新着天体望遠鏡で早速夜空を探索してみた。ここ数日雲が空を覆っていて、満天の星空というわけにはいかなかったが、雲の切れ目から見えそうな天体を選んで探ってみた。とても好きな星座の一つに、「いるか座」があるのだが、その近傍にある球状星団NGC6934を導入してみた。

星団の明るさは8等星相当。あまりに暗くて、とても人間の目と手では望遠鏡の視野内に収めることはできないのだが、機械の力を借りるとこんなこともできるのか!と久しぶりに感激した。

 

これから秋に向かい、冬になると圧倒的に空は美しくなる。空気は澄み渡り、天体観測には絶好の季節になるのだが、同時に寒くもなる。この寒さとの戦いが冬の天体観測では避けられない。

さて、この望遠鏡だが、ファインダーを覗くこともできる(と言っても液晶画面なのだが)が、メインはWi-Fi接続したスマホやタブレットの画面での観測だ。(ちなみに操作もずべてスマホやタブレットで行う)取扱説明書によると、条件が良ければ50mほど離れても接続可能だという。

ということは、だ。望遠鏡を外に設置して、あとは暖かい部屋の中から観測することができるはずだ、と気が付いてしまった。コタツに入って、日本酒をちびちびやりながら天体観測!考えたこともなかったが、これができたら最高だ。

いや、違うかな。煌めく星座に似合うのはむしろ洋酒かもしれない。ワインか、はたまたウィスキーか。

さあ、困った。いや、困ることはない。全部試せばいい。秋がますます楽しみになってきた。

野田 稔
Minoru Noda
座右の銘は夢は近付くにつれ目標に変る(イチローの言葉) 座長の野田稔です。 気付いたら大学で教え始めて20年!実務家と教員の2足のわらじも板についてきました。 今年はもう少し楽しみながら過ごしたいと思います。
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