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  日々一献#5
Rakza MAGAZINE

日々一献#5

2020.08.27
DIARY
野田 稔

「日々一献に偽りあり その2」

毎日夜遅く帰ってきて、翌日を気にしながら急いで飲む。なんと無駄なことをやっているのだろう。我ながら呆れた。

無理して毎日飲む必要があるだろうか?あるわけがない。

だが、習慣とは恐ろしいもので、飲まずに寝られる気がしない。40年も毎日飲んできて、果たして飲まずにいられるだろうか。

もし、飲まずにいられないとするなら、それは立派なアルコール依存症だ。

よし、と思った。

試しに酒をやめてみよう。やめられればそれでよし。もしやめられなかったら、それは病気なのだから病院に行こう。そう決めた。

2016年3月26日。

この日を境に酒をやめた。

ところが。

拍子抜けするほど簡単にやめられた。

タバコをやめるには塗炭の苦しみを味わったが、酒はすんなりやめられてしまった。最初のうちは夜の時間が口寂しくてアイスクリームを食べていたが、それもやめてしまった。

なんだ、酒なしでも生きられるじゃないか、少し大袈裟にいうとこんな感じだ。

 

でも、またそこで考えた。そもそも身体に不調があってやめたわけではない。他にやめなくてはいけない理由もない。

ならば、落ち着いて飲める日には飲めばいいではないか。週末や休前日、何かの会で飲みたくなったら飲めばいい。ストイックに禁酒する必要はないのだ。

そう思ったら、無性に嬉しくなってきた。

今は週3日程度飲むのをとても楽しみにしている。

飲まない日を作ることの効果は絶大で、今まで以上に酒を飲むのが楽しみになった。

 

このブログのタイトルは「日々一献」だが、そんなわけで、正確には2日に一献程度だ。ただし、実際には飲まなくても、飲む日を楽しみにあれこれ考えている「脳内一献」の日もあるので、ここはお許しいただきたい。

これからも日々一献、書き続けようと思う。

野田 稔
Minoru Noda
座右の銘は夢は近付くにつれ目標に変る(イチローの言葉) 座長の野田稔です。 気付いたら大学で教え始めて20年!実務家と教員の2足のわらじも板についてきました。 今年はもう少し楽しみながら過ごしたいと思います。
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