Now Loading...

  愛酒の日
Rakza MAGAZINE

愛酒の日

2024.08.24
編集長の独り言
田中 尚雅

歌人、若山牧水の誕生日・8月24日は「愛酒の日」とされている。

牧水は、1885年の今日、宮崎で生まれた。18歳で牧水を名乗った。

早稲田大学入学後は、北原射水(のちの白秋)、中村蘇水と親交を厚くし、「早稲田の三水」と呼ばれた。

卒業後、出版した処女歌集は「海の声」。のちに創作社を設立し、詩歌雑誌「創作」を主宰した。生涯に、15もの歌集を世に送り出している。

旅を愛し、またこよなく酒を愛した歌人であった。

さらに、石川啄木の死を看取った大親友としても知られている。

  「白玉の歯にしみとほる秋の夜の 酒はしづかに飲むべかりなり」

  「たぽたぽと樽に満ちたる酒は鳴る さびしき心うちつれて鳴る」

  「足音を忍ばせて行けば台所に わが酒の壜は立ちて待ちをる」

酒好きでなければ、詠むことのできない歌ばかりである。

牧水は沼津の自然を愛し、一家でその地に移住した。

沼津市には、若山牧水記念館(写真)がある。

1920年9月17日、若山牧水は43歳の若さで亡くなった。

田中 尚雅
Naomasa Tanaka
クリエイティブ部門を担当する田中尚雅です。MAGAZINの編集長でもあります。
社会が幸福になるには、それを構成する一人ひとりの幸福こそが必須です。 そのために、あらゆる方法で人と伴走したいと考えています。
この記事を書いた人

CONTACT

あらゆるお問い合わせは、
下記フォームからお気軽にどうぞ
PAGE UP