Now Loading...

  夢路いとし・喜味こいしの世界
Rakza MAGAZINE

夢路いとし・喜味こいしの世界

2023.09.25
編集長の独り言
田中 尚雅

上方漫才の名人といえば、このコンビを語らざるを得ない。

実の兄弟のコンビで、兄のいとしの飄々としたボケと、弟こいしのドスの効いた声のツッコミの抜群の「間」が名人芸だった。

二人の両親は旅回りの芸人一家で、幼い頃から舞台にも立ったようだが、いとしが12歳の時に二人で荒川吉丸の弟子となり、3年後に吉本興業からデビューし、生涯を漫才に捧げた。

Wikipediaの夢路いとしのところには、いとこい師匠のネタが載っている。

いとし ボク、こないだ単車買いましてん

こいし ほうほう

いとし あれは便利なもんですな

こいし そうやねえ、なんちゅうても小回りが利く

いとし こないだも御堂筋を甘い〜甘い〜いうて、そら楽やったで

こいし ちょっと待て、甘い甘いてどんな単車や

いとし ん?甘い〜甘い〜っちゅうて…

    あ!スイ〜っとスイ〜っとやったわ

こいし アホか!

1999年には、大阪市が二人の漫才を指定無形文化財に指定した。

夢路いとしは、2003年9月25日に78歳で鬼籍に入り、いとしこいしは活動を終えた。

コンビ名はいとしこいしだが、立ち位置は下手がこいしだった。

田中 尚雅
Naomasa Tanaka
クリエイティブ部門を担当する田中尚雅です。MAGAZINの編集長でもあります。
社会が幸福になるには、それを構成する一人ひとりの幸福こそが必須です。 そのために、あらゆる方法で人と伴走したいと考えています。
この記事を書いた人

CONTACT

あらゆるお問い合わせは、
下記フォームからお気軽にどうぞ
PAGE UP