二十四節気でもひときわ有名な夏至、もちろん北半球ではこの日が一年の中でもっとも昼が長い日である。
通常は梅雨の最中であるものの、この日を過ぎると本格的な夏が到来する。
田植えは「夏至の頃、半夏生まで」といわれ、関西では豊作を祈り、タコを食べる習慣もある。作物がタコの足のように、大地にしっかり根を張るようにとの願いが込められているという。
また、この頃には多くの神社で「夏越の祓(なつごしのはらえ)」と呼ばれる大祓の行事も行われる。
茅の輪が神前に建てられ、これを三度くぐるのだ。
茅の輪は右足でまたぎ、茅の輪の右側を回ってから正面に戻って一礼。次は左足で輪をまたぎ、今度は左側を周り一礼。そしてもう一度輪をくぐり、御神前に進むのが作法だ。
また、京都ではこの頃に「水無月」という菓子が食べられる。
ういろうの上に小豆を乗せた和菓子で、三角形の形に「氷」、小豆に魔除けの意味が込められている。
子どもの頃は、この菓子が好きだった。