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  囲碁の日
Rakza MAGAZINE

囲碁の日

2024.01.05
編集長の独り言
田中 尚雅

「誰もが気軽に囲碁に触れ、親しんでいただくことを目的に制定された」記念日であると日本棋院のホームページにはある。

そして、囲碁の活動始めである「打ち初め式」が行われるそうだ。

かつて僕が暮らしていた京都の三世代同居の家には、碁盤と碁石があった。

将棋盤と駒もあった。麻雀牌もトランプも花札もあった。

僕が子どもの頃は、一通りの遊びは全部身につけるのが当たり前だったような気がする。父の教育方針だったのかもしれないが、自転車に乗るのも、泳ぐのも、早く走るのも当然のようにできなければならなかった。

小学校の頃には、将棋も麻雀も花札もトランプの大抵のルールも把握していたし、凧揚げもコマまわしも羽根つきも百人一首もできたし、母の影響か琴も弾けたし裁縫や習字や算盤や計算尺も使えたしできた。

かくれんぼや缶蹴りやめんこやベーゴマや、射的や金魚掬いや風船釣りや型抜きなど、どんな遊びも一通りこなせた。

そうなると当然、三角ベースから始まり野球もできるし、ドッジボールもサッカーもバレーボールもバスケもラグビーも、興味を持つしできるようになっていく。

そのための鍛錬もし、年長者を敬い、文化を尊び、常識というものを識るようになる。

そんなことが躾であり教育であった時代だったのだろう。

しかし僕は、唯一、「碁」ができない。

「五目並べ」はできるのに、「囲碁」のルールが今ひとつ理解できていない。

2000年以上の歴史を持ち、361のマス目の奥にある、深遠な世界を覗いたことがない。

これが実はず〜っと、高校生くらいからの心残りであった。

田中 尚雅
Naomasa Tanaka
クリエイティブ部門を担当する田中尚雅です。MAGAZINの編集長でもあります。
社会が幸福になるには、それを構成する一人ひとりの幸福こそが必須です。 そのために、あらゆる方法で人と伴走したいと考えています。
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