1958年8月25日、日清食品は世界初の即席ラーメン「チキンラーメン」を発売した。
今となっては、「即席」という言葉を理解できる人がどれくらいいるのか?という時代になってしまった。
ちろん、その意味は「その場ですぐにできる」という意味なのだが。だとすれば、チキンラーメンのキャッチフレーズ「すぐおいしい、すごくおいしい」は的を射ていると言える。
日清食品創業者の安藤百福がチキンラーメンを開発した姿は、NHKの連続テレビ小説「まんぷく」で見た人も多いと思うが、大変な苦労の末の結果だった。
それにしても、お湯を注ぐだけの3分でできるラーメン(当時は中華そばと呼んでいた)は、天地がひっくり返るくらいの発明だったように思う。
僕の子どもの頃は、チキンラーメンを作る時、蓋にする皿が決まっていた。
お湯を注いで皿で蓋をし3分待って皿を取ると、なんとも芳しい香りがして美味いラーメンが出来上がっていたのだからこたえられない。
歴史に残る大発明であることは間違いがない。