1888年5月7日、植物学者の伊藤圭介、数学者の菊池大麓、物理学者の山川健太郎など25人に日本初の博士号が文部省によって授与された。
この時に設けられた博士号は、法学、医学、工学、文学、理学の5種類であり、論文の提出などによるものではなく、教育への貢献を評価されたものであった。
ちなみに「はかせ」と「はくし」は異なり、「はかせ」は大化の改新以来の官職であり、博士の日の博士は「はくし」でり、学位の名称である。
かつては「末は博士か大臣か」と子どもの将来を期待する言葉が慣用句として使われたが、大臣の価値が急落するなかで、社会的なステイタスを持ち続けて欲しいものである。
僕が子どもの頃は、頭の良い子で「博士」というニックネームの子がよくいたように思う。
その元になったのは、NHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」の「博士」だったと思う。百科事典をすべて暗記し、通信簿は5段階評価にもかかわらずオール6、学校のテストも1600回連続満点をとったという設定だった。
読みは、「ハカセ」だったが。
頭が良い、勉強ができる、というのは立派な才能であり、またクリエイターでもあるのだとも思う。