2月9日は「漫画の神様」・手塚治虫の忌日。
僕の初恋の相手を生んだ人の命日である。
そしてその初恋の人は、「ワンダースリー」という作品中の人物「カノコ」だった。
そのストーリーは、
地球の調査にやってきた3人の宇宙人と、地球人の少年真一が、様々な悪と戦うSF活劇です。196X年、地球では水爆実験が続けられ、戦争が絶えませんでした。遠い宇宙の銀河連盟に集まる優れた生物たちは、野蛮な地球を救うか、反陽子爆弾で消してしまうかを評決するため、地球に3人の調査員を派遣しました。W3(ワンダースリー)と呼ばれる銀河パトロールのボッコ、プッコ、ノッコの3人は、地球人に怪しまれないように、それぞれウサギ、カモ、馬の姿に変身し、日本の田舎にある小川村に潜入しました。そこで彼らは、乱暴だけど純真な少年・星真一と知り合い、行動を共にすることになります。一方、真一の兄・光一は、家族にも身分を隠し、秘密諜報機関「フェニックス」の一員として正義のために世界的陰謀と戦っていたのです。そこに巻きこまれていく真一やW3たち。W3の3人は、彼らとの交流を通して、最初は野蛮な星としか考えていなかった地球について、しだいにその考えを変えていくのでした。
(手塚治虫オフィシャルサイトより)
その3人の調査員は最後に任務を遂行したのち、記憶を奪われて銀河連盟を追放されることになる。そして3人ともに地球を追放の星として選び、お互いを知らぬままに地球人となり、真一と出会うことになる。
そしてボッコ隊長が、カノコとして蘇っているという物語だ。
連載が始まった1965年当時、僕は真一と同じ小学3年生。そして真一と同じようにカノコに惹かれていく。
大昔の、どうでも良いような初恋の物語だ。