1984年8月5日、ロスオリンピックで、初めての女子マラソンが実施された。
マラソンの定義は、42.195kmの公道コースを走る競技とされている。
その起源は、紀元前450年のマラトンの戦いで、勝利の伝令が駆け抜けたことは有名である。
近代マラソンでは、1896年にアテネで行われた第1回オリンピックから行われているが、女子マラソンが行われたのはわずか39年前のロサンゼルスからだった。
しかし、今や女子マラソンも世界中で大会が開催され、ロスの金メダリストジョーン・ベノイト(アメリカ)の2時間24分52秒のタイムも、2019年のシカゴマラソンのブリジット・コスゲイ(ケニア)の2時間14分04秒にまで短縮された。
日本人のベストタイムは、2005年のベルリンマラソンでの野口みずきの2時間19分12秒である。もうずいぶん長く更新されていない記録のひとつとなった。
筆者も生涯で四度のフルマラソンを体験しているが、レースにおいてもトレーニングにおいても、この距離が微妙であり感心することしきりだ。