1930年2月18日、アメリカのローウェル天文台の天文学者、クライド・トンボーは太陽系第9惑星を探すプロジェクトの中で、ついにその天体を発見した。そのため、この日は「冥王星の日」となった。
新天体の命名にあたっては紆余曲折があったが、最終的にローマ神話に登場する冥府の王の名、「プルート」に決定した。日本でもPlutoの訳語の決定には少し手間取ったが、最終的には「冥王星」と名付けた。
しかし、発見から76年後の2006年8月に開かれた国際天文学連合総会で、それまで明確でなかった惑星の定義を定め、冥王星は準惑星に分類された。
Plutoで思い出すのは、「鉄腕アトム」の史上最大のロボットの巻に出てくるプルートウというロボットだ。鉄腕アトム出てくるロボットの中で、僕が一番好きなキャラクターで、戦うために人に生み出されたロボットの悲哀、そして深い知性を持っていた。
のちにこのエピソードは浦沢直樹によってリメイクされ、「PLUTO」という素晴らしい作品にもなった。
「冥」という字にも「死後にいくとされる世界のこと」を指す意味があり、冥王星そのものも、そこから生み出された鉄腕アトムのプルートウにも浦沢直樹の PLUTOにも、とても神秘的で少し物悲しい意味合いを持つようになった。
このアニメは、昨年10月にNetflixで配信が始まっている。