立秋は二十四節気のひとつで、夏が極まり秋の気配が立ち始める日とされる。
しかし梅雨が長引いた今年の立秋、京都は夏真っ盛りである。とても残暑とは言いにくい。
秋で思い出す言葉は「白秋」。
北原白秋の名前のもとにもなったこの言葉は、中国の陰陽五行思想で使われた季節を表す言葉で、「青春」、「朱夏」、「白秋」、「玄冬」と色が当てられている。
ちなみに「玄」は黒のことである。
人生100年に当てはめて均等に割れば、白秋は51歳から76歳にあたるのだろうが、どうだろう?
五木寛之の著書の中にはこんな文章がある。
「絵にたとえてみますと、青春はクレヨン画、朱夏が色鮮やかな油絵で、白秋が水彩。そして玄冬は水墨画みたいなものかもしれません。モノトーンの黒色の中に、あらゆる無限の世界がある」
立秋とは思えない暑さのなかで、今日夏の高校野球が開幕する。
特筆すべきは、今年は新たな暑さ対策として、気温が上がる時間帯を避けて午前と夕方に分ける2部制を導入する。
開会式の行われる今日は、第一試合が午前10時開始、終了後一旦観客も退場させた上で夕方の午後4時から第二試合が行われる。
ただし、開幕から3日間の限るということであるが、新たな取り組みであることは間違いがない。