1868年6月19日、京都府が開設された。
王政復古の4か月後のことで、日本初の地方自治体だった。
桓武天皇の平安京以来、日本の京都として発展してきた京都は、明治元年の京都府開庁ののち、明治4年の廃藩置県で山城国ほか3郡になり、明治9年の合併で現在の京都府となった。
桓武天皇の時代から、東京遷都に至るまで500年もの間、京都御所が天皇の住居であった。
環境省の京都御苑のホームページを見ると、
「1869年(明治2年)明治天皇の東京遷幸が挙行され、これに伴って、多くの公家達も東京に移住したため、公家町は急速に荒廃していきました」
と軽く書かれているが、京都の人たちにとって天皇の行幸は大きなショックであり、むしろその悔しさをバネにして、(前にもこのページで書いたが)小学校をいち早く整備し、文化の源としての京都の発展を目指してきた歴史がある。
京都府庁旧本館は、1904年竣工で創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物であり、2004年に重要文化財に指定されている。
現在も執務室として使用されているが、事前予約制で見学もできる。
京都御苑(御所)や京都府庁の建物で、この日を感じてみたい。