1887年10月17日、現在の神奈川県横浜市に日本で初めての近代的な上水道が造られ、給水を開始した。そのため、この日は「上水道の日」とされた。
上水道とは、飲用に適した水を供給する水道と、その供給のために必要な設備全般のことをいう。上水道には水源が必要で、自然の川や湖沼、ダム湖など地上水。浅い地下を流れる伏流水、井戸水など深い地下から汲み上げる地下水の3種類に分けられる。
ちなみに下水道とは、生活排水や産業排水などの汚水を終末処理場に集め、衛生的な処理をして川や湖などに戻す設備全般をいう。
また、中水道という言葉もあり、これは生活用水として使った水を下水道に流さず、再生処理を施して再利用する設備を指す。
日本の上水道の普及率は極めて高く、地下水が豊富なため井戸水の利用が多い熊本県(89.5%)などを含めても、全国で98.2%(2021年度)に達している。
日頃、水道水への感謝を忘れている我々が、その恩恵を思う日として、今日を過ごしたい。