ドリス・デイは1922年、アメリカオハイオ州シンシナティ出身のドイツ系アメリカ人。
バレリーナを目指していたが、列車事故に逢い激しい踊りを断念する。
18歳でレス・ブラウン楽団の専属歌手となり、「センチメンタル・ジャーニー」が大ヒットする。
1948年「洋上のロマンス」で女優として映画デビュー。次々に映画や主題歌がヒットする。
なんといっても有名なのは、1956年のヒッチコック監督作品「知り過ぎていた男」の主演と劇中歌の「ケ・ゼラ・セラ」だろう。
ちなみに「ケ・ゼラ・セラ」という言葉は、正確なスペイン語でもなく、「Whatever Will Be, Will Be」という曲名が使われることもある。(アカデミー歌曲賞受賞)
本人はあまり気に入っていなかったというが、ドリス・デイにはぴったりのイメージだと思う。
映画界を引退後は、「ドリス・デイ・ショー」というテレビ番組でも活躍し、また動物愛護にも力を注いだ。
2019年5月13日、肺炎のため97歳で人生の幕を閉じた。
私生活では4度の結婚と3度の離婚(1度は死別)、子供の死などに見舞われたが、古き良き時代のアメリカを代表するような、明るく、チャーミングな女性だった。