1918年8月29日、奈良県の生駒山鳥居前〜宝山寺間に日本で初めてのケーブルカーが開業された。
それを記念して、この日がケーブルカーの日となった。
大阪電気鉄道(現在の近畿日本鉄道)の子会社・生駒鋼索鉄道が開業したケーブルカーのおかげで、宝山寺への参拝客が大幅に増えたという。因みにケーブルカーの日本語訳が、鋼索鉄道である。
京都生まれの僕にとっては、比叡山に登るための叡山ケーブルが最も親しんだケーブルカーかもしれない。ケーブル八瀬駅からケーブル比叡駅までを9分で結ぶこのケーブルカーは、高低差が495メートルあってこれは日本最大。
延暦寺に向かうには、このケーブルカーを利用するのが便利だ。
東京でいえば、高尾登山電鉄のケーブルカーだろうか?
因みに高尾山も薬王院に参詣する足となっていて、こうしてみるとケーブルカーは寺社や山岳信仰と深い関わりがあるのかもしれない。
急勾配の山肌を、鋼鉄のケーブルで引っ張り上げるケーブルカー。
その姿は力強く独特であり、素晴らしい景観も見せてくれる。
何とも旅情を感じさせてくれる乗り物だ。