1974年4月11日、東京の日大講堂ではボクシングWBC世界ライト級タイトルマッチが行われていた。
このとき挑戦者のガッツ石松は、王者ロドルフォ・ゴンザレスに8ラウンドでKOによって勝利し、タイトルを奪取した。
この時にガッツ石松が両手を挙げて勝利の喜びを表した姿を、スポーツ報知の柏秀樹記者が「ガッツポーズ」と表してから、このポーズが広く「ガッツポーズ」として知られるようになった。
もともと1972年に発行されたボウリング雑誌「週刊ガッツボウル」が、ストライクを取ったときのポーズを「ガッツポーズ」と命名したとされているが、この言葉が日本全体に広まったのはガッツ石松のポーズによってであり、4月11日が「ガッツポーズの日」となった。
柏秀樹さんとは、僕の「ズームイン‼︎朝!」時代以降に何度か飲んだことがあるが、この言葉を世間に知らしめた人とは知らなかった。まあ僕の入社が1980年だからしようがないか。
しかし、ガッツ石松で「ガッツポーズ」とは、素晴らしい表現ではないだろうか。
ちなみに、武道などでは派手なガッツポーズは認められておらず、2009年の大相撲1月場所で、白鵬に勝ち復活優勝を遂げた横綱・朝青龍が土俵上でガッツポーズをした時には横綱審議委員会などから問題視する声が出て、のちに協会から厳重注意されことがある。