「NHKのど自慢」という番組が始まったのは、1946年1月19日のこと。当時は「のど自慢素人音楽会」というタイトルだった。
1回目の放送の出場者をラジオで募集したところ、900名を超える応募があったという。
歴代の司会者でやはり思い出すのは、宮田輝と高橋圭三だろうか。
驚くのは、この番組の出演後にデビューしたプロの歌手がとても多いことだ。
美空ひばり、若原一郎、北島三郎、五木ひろし、森進一、島倉千代子、これは本当の話だ。
番組の中では「鐘」と呼ばれ、合格するとかき鳴らされるあの楽器は、チューブラーベルという。
ちなみに本選の前日に予選があり、出場者は7時間近く拘束される。
でも参加賞はもらえるし、アナウンサーにも会えるし、物販はあるし、舞台裏見学ツアーはあるしと満足感は高く、後に同窓会のような集まりができることもあるそうだ。
戦後のラジオやテレビの放送が始まった頃の番組が、今も続いていることを嬉しく思う。
のど自慢は、今日が78歳の誕生日ということになる。