お茶漬けの日を制定したのは、永谷園。
江戸時代にお茶の製法を発明し、煎茶の創始者として京都では「宗円明神」として祀られている永谷宗七郎(宗円)の命日にちなみ、「お茶づけ海苔」発売60周年にあたる2012年に定められた。
そう、永谷園のお茶づけ海苔は今日が72歳の誕生日になる。
僕にとって、「お茶づけ海苔」は幼い頃から馴染みがあった。
ご飯に振りかけてお茶を注ぐだけという簡単さと美味さ、もちろんそれもあったが、「東海道五十三次」の浮世絵カードが封入されていたことも、大きな魅力であった。おそらく、初めて浮世絵に触れたのはお茶づけ海苔のおかげだ。
さらに、大相撲とも結びつきが深く、お茶づけ海苔の懸賞幕が土俵に上がり、呼び出しの着物の背中にも永谷園の文字が見える。
さらに力士をCMタレントとして起用してきた歴史もある。
今場所は8年ぶりの十両だが、遠藤の化粧回しは、永谷園から贈られたものであった。その意匠は歌舞伎の隈取りをかたどったものであり、歌舞伎にも造詣が深いようだ。
お茶漬けも立派な料理だと思う。今日は食べてみようか。